【禅語とエネルギー】心外無別法(しんげむべっぽう):すべての現象は心の中の現れである

「すべての現象は心の中の現れである」
という意味合いの
『心外無別法(しんげむべっぽう)』
という禅語。

これは
「あれこれ妄想して思い悩むことをやめる」という
莫妄想(まくもうぞう)
という禅語について書いたこととリンクしています。

記憶は妄想の結果である

莫妄想(まくもうぞう)』には
「記憶は色んな記憶を統合して作られたものであるため、
 言ってしまえば記憶は妄想である」
なんてことを書きました。

なので、友人と昔の話をしてみると、
話が食い違っていたりするのです。

どちらかが事実かもしれないし、
どちらも事実ではないかもしれません。

ですが、どちらの記憶も正しいのです。

記憶は
「実際に過去に体験した」
という意識が強いため、
臨場感がとても強く感じます。

そのため、
「あの人はこう言っているけど、
 絶対こんなことが起きている!」
なんて、話の食い違いが起きたとしても
自分の記憶に確信を持てたりするのです。

だから、自分が持っている記憶というのは
事実かどうかは関係なく、
自分にとっては「正しい記憶」であり、
それを目の前で起きているかのように感じることができるのです。

これを踏まえて今回の『心外無別法』、
「すべての現象は心の中の現れである」
という意味合いを持つ禅語について考えてみます。

すべての現象は心の中の現れである

この考え方は成功法則でよく言われている、
「引き寄せの法則」的な考え方とも言えます。

例えば、
「今日は良い一日になりそう!」
と思ったら、良い一日が続き、

「今日は悪い一日になりそうだなぁ…」
と思ったら、悪い一日が続くとか、そういうことです。

このようなことがなぜ起こるかというと、
「今日は良い一日になりそう!」
と考えていれば、良いものがたくさん目や耳に入ってくるからです。

この内容については
心理学用語である
「意識したことが勝手に目に留まりやすい」
という『カラーパス効果』や

「自分に関係があったり興味があったりするキーワードを自然に聞きとることができる」
という『カクテルパーティー効果』といったものがあるので、
今では当たり前のように考えられているものです。

脳科学で考えてみると
脳幹網様体賦活系とか(RAS)とか言われる機能のことです。

脳幹網様体賦活系がフィルターの役割をして
「自分に必要なことしか頭の中に入らない」ようになっています。

その「自分に必要なこと」というのは
「自分の心の中」にしかありません。

自分の心の中というのは
意識だけではなく、無意識も含まれています。

そのため、
「すべての現象は心の中の現れである」
というのは、
「これは自分に必要なこと!」と
無視息も含めて心の中で思っていることが
目の前の現象として飛び込んできた結果だと言えるのです。

記憶が現象を作り出す

では、
「自分にとって必要なことって何?」
と考えてみると、
それが「自分の頭の中にある記憶」と言えます。

「今日は良い一日になりそう!」
と朝に考えた場合、いろんな出来事に対して
「今日は良い一日になりそう!」
という朝の記憶とリンクさせることになります。

その結果、いろんな出来事に対して
「これは良い出来事だ!」
と認識するようになり、
その結果、目の前の現象を良いものと認識するようになります。

なので、元々あった記憶が
目の前の現象を作り出していると言えるのです。

「今日は良い一日になりそう!」と考えている人と
「今日は悪い一日になりそうだなぁ…」と考えている人では
全く同じ出来事が起きているはずなのに、
見えているもの、捉え方が全く異なるのはそのためです。

記憶からくる情動の臨場感

ただ、正直な話、
「今日は良い一日になりそう!」
なんて考えたところで、
そこまですべてを良い一日と捉えられるか?
と言われると、多くの場合難しいのではないかと思うんですよね。

嫌なことがあったら、
「今日は良い一日になりそう!」
と思っていたとしても、
「これは良いこと!」
なんて思えないでしょうから。

ですが、嫌なことでも良いことに感じる人がいます。

それはどうしてなのでしょうか?

それは
「記憶からくる情動の臨場感」
に違いがあるからです。

例えば、占いを見た結果、
「今日は良い一日になるかも」
なんてなんとなーく思っていた場合と

朝から良いことが立て続けに起こり、
「なんか今日はものすごくついているぞ!
 今日はものすごく良い一日になるかもしれない!」
と考えている人では、臨場感が大きく異なりますよね?

なんとなーく思っていた人は、
何かしらちょっと受け入れがたいことがあれば、
「今日は良い一日になるかも」
なんて思っていたことすら忘れるでしょう。

ですが、朝から良いことが立て続けに起こっていれば、
「この出来事は伏線で、後々良いことが起こるかもしれない!」
なんて考えてもおかしくはないですよね?

占いでは大きく心が動かされなかったけれども、
朝から良いことが立て続けに起きたら心が大きく動かされるはずです。

そのように
「記憶からくる情動の臨場感」
が高まれば高まるほど、
「今日は良い一日になるかも」
という意識が強くなり、
その現象があたかも目の前で起こっているように見えやすくなるのです。

これは
「激しい思い込み」とも言えるし、
「良いことが起こると”確信”している」とも言えます。

どちらにせよ、キーワードは「臨場感」です。

引き寄せの法則の正体

考えているイメージの臨場感が強ければ強いほど、
その思い込みや確信していることが
現象として目の前に現れやすくなるのです。

だから、
「すべての現象は心の中の現れである」
というのは、
「心の中で強い臨場感を抱いているものが現象として現れる」
とも言えるのです。

記憶というのは臨場感を高めやすいため、
「記憶からくる情動」とリンクさせることで
目の前で起きている出来事の印象が大きく変わってきます。

だから、目の前で起きている出来事に対して良い印象を持ちたければ
「良い記憶をたくさん集め、
 その記憶から起こる情動に臨場感を持ち、
 それを目の前で起きている出来事にリンクさせていく」
なんてことができるようになると良いのです。

これで結果的に欲しい結果を引き寄せた感じがするので、
こういう内容を「引き寄せの法則」と呼ばれていたりするんですよね。

別に引き寄せているわけではなく、
自ら掴み取っているだけなのですが。

臨場感が高まれば自分自身の行動も変わります。

悪い出来事ですら良い出来事に見えたりするので、
気持ちが晴れ晴れとし、エネルギーも高まっていきます。

エネルギーが高まることで生き生きとし、
その姿を見てもらうことで周りに影響を与えることができ、
それが積み重なって、欲しい結果を得やすくなります。

それが引き寄せの法則の正体と言えるのです。

まとめ

  • 心外無別法:すべての現象は心の中の現れである
  • 「記憶からくる情動の臨場感」が高まることで現象となって現れる
  • 引き寄せの法則は意識的に記憶からくる情動の臨場感を高めた結果として掴み取れるもの

目の前の現象をどう受け取るかは
どの記憶からくる情動の臨場感が高まっているかで決まるため、
良い記憶をたくさん仕入れ、悪い記憶を消し去り、
すぐに良い記憶を思い出せるようにすることで、
目の前の現象も良いものとして感じ取ることができるようになります。

なので、
 ・良い記憶を増やす
 ・悪い記憶を減らす
 ・良い記憶の情動の臨場感を高める
 ・出来事と良い記憶の情動をリンクさせる
なんてことをやってみて
「人生バラ色!」なんていう風に
今以上に人生を楽しめるようにしちゃいましょう!

記憶は人生を大きく左右するものなので、
悪い記憶は忘れて、良い記憶をストックするよう
日々心がけていきたいものですね。

それでは、今回は以上となります。

ありがとうございました!

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