【禅語とエネルギー】両忘(りょうぼう):二者択一の考え方から解放されよう

「二者択一の考え方から解放されよう」という考え方の
『両忘(りょうぼう)』という禅語。

好きか嫌いか?
はいかいいえか?
など、二者択一で考えてしまうことが多いですが、
その判断基準から解放されると楽になるよ!という教えです。

両方忘れる

好き嫌いか判断した場合、
人は判断した方に執着してしまいがちです。

そのため、否定されるとエネルギーが下がり、
感情的に批判してしまう、なんてことも起こりえます。

そんな時に必要なのが、
『両忘』という考え方です。

『両忘』は文字通り
「両方忘れる」というものです。

「好きだろうが嫌いだろうが、どっちでもいいじゃない」
と考えることができれば、
自分とは異なる意見だったり、批判されたところで
そこまで動じなくなります。

「私はそれを好きだけど、あなたは嫌い。
 人それぞれなんだからそんなもんだよね」
といったスタンスでいられれば、
特に気にする問題ではないことがわかります。

だから、『両忘』というのは
二者択一を客観的に見ることができるようになることであり、
言い方を変えると「執着を手放そう」と言えます。

多くのものは連続的である

「1+1=2」といったものは
正解が一つしかないため、
正解か不正解かは決まっています。

ですが、多くのものには正解がありません。

好きか嫌いかなんていうのは人それぞれですし、
好きといっても度合いがあるはずです。

りんごは好きだけど、
みかんの方がもっと好き!
みたいに。

なので、好きか嫌いかというのは、
-100から100の間の連続的な尺度の中の
いずれかの状態によって好きか嫌いかを判断していると言えます。

また、状況によって
好きの度合いも変わってくるはずです。

お腹いっぱいのときに大好きな食べ物を見せられても
「好きだけど…今は見たくもないかな…」
なんて思うのではないかと思います。

もし、無理やり食べさせられることになったら、
もしかしたら好きだったものが反転して、
嫌いになるかもしれません。

そのように、好きという感覚は
状況によっても変わってくるのです。

それがなぜかというと、
「0か100ではなく、連続的だから」
です。

多くのものは連続的であるからこそ、
二者択一に縛られて、
エネルギーを奪われてしまってはもったいないのです。

連続的という尺度

善と悪も考え方は人それぞれです。

自分にとっての善と悪、
相手にとっての善と悪は異なります。

人を殺すことは悪ですが、
戦争で人を殺すことは善であり、
英雄になったりもします。

そのように状況によっても善と悪は異なるのです。

万引きは悪ですが、
相手によほどの事情がある場合、
見なかったことにしよう…
なんて考えることもきっとあるはずです。

相手によほどの事情があるために、
善とは言えないけれども、
完全に悪とは言えない状態です。

そのように、状況によって
善悪の尺度も変わってくるのです。

そうやって考えると、
「私の意見と異なるけれど、
 人によって持っている尺度は違うのだから当たり前だよね」
なんて考え、相手の言葉を受け入れやすくなるのではないでしょうか?

また、連続的な尺度として考えると、
「今までこれは悪だと考えていたけれども、
 よくよく考えてみるとグレーと言えるかもしれない」
なんて柔軟に物事を見れるようにもなります。

多くの物事は連続体の尺度であると考えることは
感情的にもなりづらくなるし、
物事を柔軟に捉える、受け取れることができるため、
色んなアイデアも出せるようになります。

なので、連続的な尺度という考え方を採用することは
エネルギー漏れを防ぎ、高めていく上で
非常に有効な考え方だと言えます。

まとめ

  • 二者択一の考え方に執着するのをやめよう
  • 多くのものは連続的な尺度で判断できる
  • 連続的な尺度を取り入れ、エネルギーを高めていこう

『両忘』は本来は
「どちらかに決められなくて悩むくらいなら両方忘れちゃおうよ!」
というスタンスです。

とはいっても、
両方とも放棄しちゃうと物事が進まないことも多いので、
基本的には「どちらも受け入れる」ことになります。

「どちらも受け入れる」ためには
連続的な尺度という考え方を持っていると非常に楽になります。

連続的な尺度という考え方を持っていれば、
白黒はっきりさせずとも、
どちらも受け入れた上で折衷案を考えられたりもしますから。

どちらも受け入れ、統合させることで
より良い一段上の案を創り上げる。

これは弁証法と呼ばれる考え方ですね。

だから、二者択一にこだわらず、
柔軟に考えてエネルギー漏れを防ぐこと。

そして、できれば、
「2つを統合させることはできないか?」
なんて考えて、一つ高い次元のものを作り出していきたいものです。

そうすれば、
自分自身のエネルギーも高めていけるし、
世の中もより良いものとなっていくはずですから。

そのためにも、まずは
『両忘』という考え方を取り入れて、
連続的な尺度を当たり前に感じるところから始めてみましょう!

それでは、今回は以上となります。

ありがとうございました!

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