【禅語とエネルギー】行雲流水(こううんりゅうすい):物事に執着せず、自然の流れに身を任せよう

何にとらわれることもなく動く雲や流れる水のように
物事に執着せず、自然の流れに身を任せようという
『行雲流水(こううんりゅうすい)』という禅語。

執着しないようにしよう、
という意味合いを持った禅語はたくさんありますね。

執着は悟りを開くためには必要のないものだから、
「執着を手放そう!」といった内容の禅語がたくさん出てきます。

実際僕たちは執着によって
不安や悩み、心配事を生み出しているので、
執着を手放していくことはエネルギー漏れをなくし、
エネルギーを高めていくことに繋がっていきます。

だから、執着を手放すことはものすごく大切なことです。

禅語に見習って
少しでも多くの執着を手放していきたいものです。

ただし、すべての執着を手放す必要があるかというと
そういうわけではありません。

その理由については後述しています。

過去の執着を手放そう

不安や悩み、心配事の多くは
過去の執着が影響しています。

不安は未来に対する不安だったりしますが、
過去の記憶の延長線上によって未来の不安が作られていることが多いです。

そのため、
過去の執着を手放すことで
未来に対する不安も和らぎます。

『行雲流水』は
「物事に執着せず、自然の流れに身を任せよう」
と表現していますが、例えば過去の上司に執着しているとき。

「前の上司は優しくて一緒に仕事をしていて楽しかったけど、
 今回の上司は全く別のタイプで一緒に仕事をやりづらいなぁ…
 前の上司が戻ってきてくれればいいのに…」

なんて考えてしまうような状況ってあったりしますよね?

これは前の上司に執着している結果、
エネルギー漏れが発生している状態です。

前の上司に執着したところで、
前の上司が戻ってくるわけではないです。

なので、この執着は手放さなければいけません。

過去の上司ではなく、
今の上司ときちんと向き合わなければいいけないのです。

それが自然に身を任せることだと考えています。

過去の上司はいなくなってしまい、
その代わりに今の上司がいるという流れを受け入れるということです。

過去の上司の執着を手放し、
今の上司を受け入れることができれば、

「今の上司とどう接していけば良いだろうか?
 冗談は通じなそうだし、前の上司と同じ関わり方だとうまくコミュニケーションは取れなそうだなぁ」

なんて、今の上司とどうやったらうまく関係を築いていけるかを考えるようになるはずです。

そうすれば、
より良い未来に繋がる可能性が高くなりますよね?

過去の上司に執着したままだと、
今の上司との関係性を築いていこうとは思わず、
過去の上司と比べて悪いところばかり目についてしまいます。

それではより良い未来には繋がっていきません。

今の上司と良い関係を築けないのであれば、
モヤモヤが残ってしまって、
確実にエネルギー漏れが発生してしまいますから。

エネルギー漏れを発生させないためにも
過去の上司という執着を断ち切って、
今現在の上司ときちんと向き合い、
関係性を築いていく必要があります。

過去の上司に執着せず、
今の上司ときちんと向き合うこと。

これが『行雲流水』という心構えであり、
「物事に執着せず、自然の流れに身を任せよう」
ということだと僕は捉えています。

言い方を変えると、
エネルギーが漏れてしまう過去に執着せず、
今現在にきちんと目を向け、
より良い未来を築いていくこと、ですね。

すべての執着を手放す必要ってあるの?

ここで考えたいことは
「すべての執着を手放す必要はあるのか?」
ということです。

以前記事にした『放下著』では、
「すべてを捨ててしまえ」
と言っています。

ですが、本当にすべてを捨ててしまうと大変です。

よくある光景で考えてみると

「今日は何食べたい?」

「何でもいいよ」

なんて会話。

特に執着しているもの(こだわり)はないから、
「なんでもいいよ」なんて答えたものの、
なんでもいいよというのは一番困る言葉だったりします。

仕事においても自分の意見にある程度の執着(こだわり)がないと、
ただの「イエスマン」になってしまって、
「あの人は自分の意見がない人だ」
と、周りから頼りにされなくなってしまいます。

なので、すべての執着を捨ててしまうと、
気持ちは楽になるものの、
周りに迷惑をかけかねないし、
良い関係性も築けなくなってしまいます。

悟りを開くのであればすべての執着を捨てた方が良いのでしょうが、
現実社会で生きる僕たちには
すべての執着を捨ててしまうことは合わないと言えるのです。

捨てるものはマイナスに働くものだけ

すべての執着を捨てるのは
現実社会で生きる僕たちには合わないと思われるものの、
執着を捨てるべきものもあります。

それが
「マイナスに働く執着」
です。

過去の上司という例を出しましたが、
これは確実に「マイナスに働く執着」ですよね?

「前の上司の方が良かったな~」
なんて考えていても良いことは何ひとつありません。

エネルギーが漏れていってしまうだけです。

ですが、
「前の上司ともうまくやれたし、今回の上司ともうまくやろう!
 前の上司とは○○で関係性を築けたし、同じことをやってみようかな」
と考えたらどうでしょうか?

過去の経験を活かし、
より良い未来を築くための方法として試そうとしています。

これによって良い結果が生まれるかはまた別のお話ですが、
過去の上司への執着が和らいでいますよね?

少しは執着がありますが、
マイナスに働く執着ではなく、
むしろプラスに働く執着になっています。

つまり、現実社会で生きる僕たちは、
「執着にとらわれすぎず、執着をマイナスに働かせないこと」
がとても大切だと言えます。

だから、
マイナスに働く執着はすべて手放してしまいましょう。

執着をプラスとして活用できるなら、
その執着を活用しちゃいましょう。

そうやって、
臨機応変に執着との対応を考えると
執着とも上手に付き合っていけるようにはずです。

まとめ

  • マイナスに働く執着を手放そう
  • プラスに働く執着を活用しよう
  • 執着とは臨機応変に付き合っていこう

執着というと、
「欲望を持つな!」
みたいなことも言われたりします。

欲望を持つと周りと比較してしまったり、
欲望ために自分のことしか考えないといった
そういうマイナス部分が目に付きます。

ですが、欲望というのは
良い活用方法もあるのです。

「世の中が平和になったらいいな」
というのも欲望です。

そんなに大きな話ではなくとも、
「大事な人が幸せになったらいいな」
というのも欲望です。

つまり、欲望でもプラスに働かせることができるのです。

多くの場合は
「自分のためだけでなく、周りのため」の欲望であれば
プラスに働かせることができます。

「世の中が平和になったらいいな」
という欲望に執着したら
世の中が良くなっていくような気がしませんか?

欲望を抱くのであれば、そのように
「自分のためだけでなく、周りのため」に
活用していきたいものですね。

それでは、今回は以上となります。

ありがとうございました!

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